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久留米で子ども・子育て支援考える円卓会議 地域の声の生かし方探る

ちくご川コミュニティ財団とチームアンバイジャーのメンバー(写真提供=ちくご川コミュニティ財団)

ちくご川コミュニティ財団とチームアンバイジャーのメンバー(写真提供=ちくご川コミュニティ財団)

 「筑後川関係地域の子ども・子育て支援を考える地域円卓会議」が9月7日、久留米大学御井キャンパス(久留米市御井町)の交流スペース「つながるめ」で開かれた。主催は公益財団法人「ちくご川コミュニティ財団」とチームアンバイジャー。チームアンバイジャーは、同事業に取り組む6団体で構成する。

「アプローチ」をテーマに開かれた地域円卓会議

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 子どもや若者、その家族が抱える課題が多様化する中、支援を必要とする人にどう向き合い、地域の声を活動に反映させるかを考える同会議。支援団体の関係者や行政職員、子育て中の人など34人が参加した。同会議は、同財団が休眠預金を活用して取り組む「困難を抱える家庭を取り残さない仕組みづくり」の一環。

 2025年11月に開いた地域円卓会議の継続企画として、支援の過程を「アクセス(出会い・つながり)」「アセスメント(理解)」「アプローチ(支援)」に分けて話し合ってきた。第3回の今回は「アプローチ」をテーマに、「半径1メートルの声をどう活動に反映させていくのか」を論点に据えた。

 論点提供者の一般社団法人「umau.」代表理事の中村路子さんは、人に言うほどではないと思う悩みや、家族や友人がふと漏らす言葉など、身近で表に出にくい声を「半径1メートルの声」として紹介。各団体や行政がこうした声をどう受け止め、制度・サービスの利用につながらない人にどう向き合うかを論点として提示した。

 一般社団法人「お母さん大学福岡支局」代表理事の池田彩さんは、母親が日常や気持ちを書く「お母さん記者」の活動を紹介。孤立を感じていた3児の母親が1年間で52本の記事を書き、自分の頑張りを再認識したり、周囲とのつながりを感じたりするようになった事例を報告した。

 NPO法人「久留米市手をつなぐ育成会」代表理事の藤野薫さんは「子どもを公園へ連れて行くのが大変」という母親の声から、親子で出かけるグループを結成。障害のある子どもと家族が参加できる「子ども音楽会」にも協力した。

 久留米市子ども未来部家庭子ども相談課の担当者は、相談対応や学校での面接、受診同行などを報告。支援先の一覧を渡すだけでなく、一緒に施設を見学するなど、本人の状況に合わせてつなぐ必要性を説明した。

 一般社団法人「産前産後サポーター協会」代表理事の豊田晴子さんは、深夜に「赤ちゃんに触れたくない」と訴えた母親を24時間体制で支え、その後も約2週間伴走した事例を紹介。

 NPO法人「にじいろCAP」代表理事の重永侑紀さんは、学校の昼休みに指導や評価をせず話を聞く「にじトーク」を通じ、子どもにとって「会うことを喜んでくれる大人」の必要性を伝えた。

 意見交換では、子どもも大人もSOSの出し方を学ぶ機会が少なく、困り事を整理できない場合があることや、父親にも悩みを話せる場所が必要なことが指摘された。支援先を紹介して終わらず、本人がなじむまで伴走する重要性や、互いの活動を知り、信頼を積み重ねることで連携が生まれるとの認識を共有した。

 同財団は現在、各団体が受け取った身近な声を集めた「ボイス白書」を作成しており、本年度末に発行する予定。第4回は「より良い制度をどうつくるか」(仮)をテーマに開く。