「触れて 見て 体験しよう!視覚支援機器体験会2026 IN KURUME」が9月13日、くるめりあ六ツ門の久留米市市民活動サポートセンター「みんくる」(久留米市六ツ門町)で開かれた。主催は「心眼ハート あいず」。
暮らしを支える機器や用具を紹介する「あいさが」の出展スタッフ
見えない人や見えにくさを感じる人が、暮らしを支える機器に実際に触れ、使い方を知る機会として年に1度開く同体験会。視覚障害のある人に限らず、誰でも参加できる場として企画した。
会場には、メガネのヨネザワ、システムギアビジョン、高知システム開発、東海光学、エッシェンバッハ、あいさが、とまり木カフェがブースを設けた。拡大読書機やパソコン画面を音声化するソフトウエア、遮光眼鏡などを紹介。内側が黒く、白いご飯を見分けやすい茶わん「おかるのきもち」や、湿度を音声で知らせる「おしゃべり湿度計」など、日常生活を支える便利グッズも並んだ。
今回は「わたしの生活を変えた支援機器」をテーマに、当事者が経験を伝えるリレーセッションを初めて企画した。
先天性の網膜の病気があり、弱視の末次さんは、据え置き型の拡大読書器と音声読書器を使う暮らしを紹介した。約10年前から視野の欠損が少しずつ進み、日常生活で見えにくさを感じることが増えたという。拡大読書器で文字を大きくしたり、白黒を反転させたりすることで、以前より楽に読めるようになった。ペン先の影や映り方を調整しながら練習を重ね、画面を見ながら文字を書くこともできるようになったという。
スマートフォンも拡大読書器で画面を見ながら操作し、文字を確認して入力することで誤字や読み間違いが減った。文章を読み上げる音声読書器は、雑誌や小説などを読む際に活用。「読みたい気持ちを諦めなくてよくなった」と話した。
このほか、はかりを使うことで発酵玄米や食パンを作れるようになった一人暮らしの美和さんや、教材をデータ化し、白黒反転させてiPadに表示しながら授業を行う自動車整備専門学校教員の武田さんの経験も紹介した。