見る・遊ぶ

久留米で「ジュニア音楽祭」 13組が音楽に込めた思い届ける

久留米シティプラザの六角堂広場で開かれた「くるめジュ二ア音楽祭2026」集合写真(写真提供=KANIKAPILA Music Club)

久留米シティプラザの六角堂広場で開かれた「くるめジュ二ア音楽祭2026」集合写真(写真提供=KANIKAPILA Music Club)

 「第9回くるめジュニア音楽祭2026」が9月20日、久留米シティプラザ(久留米市六ツ門町)六角堂広場で開かれた。主催は音楽サークル「KANIKAPILA Music Club」。

思いを込めて演奏する出演者たち

[広告]

 23歳以下のアマチュアミュージシャンを対象とするコンテスト形式の音楽祭。世代を超えた音楽交流と若者の夢の応援を目的に2016(平成28)年に始まった。当日は13組が出演し、ソロやバンドなどさまざまな形態で演奏を披露した。

 司会はハセガワゴイチさんとAoiさん。音楽プロデューサーの大平太一さんが審査員長を務め、野田かつひこさん、永田さんと共に審査に当たった。出演者は演奏後、曲に込めた思いや将来の夢を語った。

 北九州から参加したグループは、伸びやかな歌声やドラムの演奏が評価され、大きなステージで音楽を届けたいと目標を語った。大分から参加した15歳の出演者は、アルツハイマー型認知症をテーマに、忘れるもどかしさや忘れられることを描いた曲を弾き語りで披露した。

 大阪からの出演者は、中学時代に母を亡くし、不登校になった経験が音楽を始めるきっかけになったと紹介。当時作った曲と共に、生き続けることや身近な人に感謝を伝える大切さを呼びかけた。このほか、ブルースやジャズ、ロックなどの演奏も繰り広げられた。

 審査員は、出演者の個性や演奏技術、前年からの成長を評価。発声やリズム、歌に寄り添う伴奏、ステージでの見せ方などを助言した。バンドには、各メンバーの持ち味を生かしながら演奏の一体感を高め、独自の表現を追求してほしいと期待を寄せた。

 グランプリには、福岡で活動するブルースバンド「EDEL STADT」が選ばれた。若い世代にもブルースを届けたいと活動し、演奏技術やメンバー間の連携、即興を取り入れたライブ感が評価された。

 準グランプリは、独学で楽器や作詞作曲を学ぶ17歳の音七星華乃さん。中学時代に作った曲を自身のピアノ演奏の音源に合わせて歌い、特徴のある声や等身大の歌詞が評価された。

 審査が接戦となったため、急きょ特別賞も設けた。審査員特別賞は「シロイハナ」、永田賞は、人々に愛を届けたいと活動する17歳の5人組バンド「愛の名の下に」が受賞。永田さんは「未完成な部分も含めて記憶に残る魅力があった」と講評した。

 大平審査員長は「若者たちが音楽と向き合い、工夫を重ねてステージを目指す姿に感動した」と振り返り、音楽祭の継続と出演者の今後の活躍に期待を寄せた。