久留米の飲食店「きっちん葉々(はは)」(久留米市大善寺町宮本)が8月23日、営業を再開した。
経営するのは木村綾子さん。筑紫野市内の高校で約25年間、学食を切り盛りした経験を持つ。2023年2月、久留米市日吉町に「きっちん葉々」を開き、定食や日替わり弁当、総菜などを提供していた。日吉町の店舗を一人で切り盛りしていた木村さんは店の営業を優先する余り、自身の体をいたわる時間を取れなかったという。店が軌道に乗り始めた矢先に突然倒れて入院し、ステージ4の肺がんと診断された。それまで自身が病気であることには全く気付かなかったと振り返る。店を閉め、治療と療養に専念した。
その後、体調が落ち着いたことを受けて店の再開を決意。病気を経験したことで食生活にも目を向けるようになり、野菜に含まれる成分に着目した「ファイトケミカルスープ」をメニューに取り入れたという。ファイトケミカルスープは、キャベツ、タマネギ、ニンジン、カボチャの4種類の野菜を水でじっくり煮込んだ健康スープで、単品(200円)でも提供する
営業再開に当たり、体に無理のない営業を続けるため、日曜限定で店を開くスタイルを選んだ。店の再開には、日吉町で営業していた頃に客として知り合った女性も協力する。木村さんが古民家を活用した現在の店舗での営業について相談したところ、運営への協力を快諾したという。木村さんは「彼女がいなければ、『きっちん葉々』を再開することはできなかった。私にとって、とてもありがたい恩人」と感謝する。
木村さんは「病気を経験したことで、自分の体をいたわることの大切さを実感した。今では日常生活に支障なく、普段通りに過ごせている。体に良い食事を味わいながら、食べることや日々を『楽しむこと』を伝えたい」と話す。
ランチは、肉料理または魚料理からメインを選び、薬膳の考え方を取り入れた手作りの総菜をビュッフェ形式で提供する。料金は、大人=1,850円、小学生=1,350円。幼児(4歳~6歳)向けの「お子さまプレート」(550円)も用意。手作りデザートとコーヒーまたは和紅茶のセットは550円。ディナーは、肉料理または魚料理からメインを選べる「スペシャルプレート」(2,300円)を提供。デザートとコーヒーが付く。アルコールやソフトドリンクは別料金。
木村さんは「食事を通して、来店した人が心も体も元気になり、ゆっくりと楽しい時間を過ごしてもらえれば」と来店を呼びかける。
営業は日曜の11時~15時、17時~21時。