久留米市鳥類センター(久留米市東櫛原町)で8月9日、夏の特別企画「夏のワクワク体験!バックヤードツアー」が開かれた。参加した子どもたちは、普段は入ることのできない飼育施設の裏側を見学し、鳥の卵や羽に触れながら、生態や飼育について学んだ。
ツアーは小中学生を対象に実施。始めに同施設の山口真歩さんが、見学内容や施設内での注意点を説明した。園内の案内を担当したのは飼育員の西坂繁男さん。フラミンゴの群れをはじめ、世界で最も危険な鳥の一つとされるヒクイドリ、長い飾り羽を持つインドクジャク、エミューなどを巡り、それぞれの鳥の特徴や習性、日頃の飼育方法について説明した。夏の暑さを和らげるため、エミューに水をかける場面もあった。勢いよく飛び出す水を浴びるエミューの姿に、子どもたちは歓声を上げた。西坂さんは、鳥の体調や気温を確認しながら世話をしていることを説明し、飼育員の日々の工夫を伝えた。
同施設では、けがをして保護された鳥なども展示している。西坂さんは、飼育している鳥だけでなく、野生動物の保護に関わる同施設の役割についても紹介。子どもたちは普段の見学では知ることのできない飼育現場の仕事に関心を寄せた。白と黒の模様が特徴的なパンダマウスとの触れ合いも行った。子どもたちは小さな体を手のひらにそっと乗せ、優しく見守りながら命のぬくもりを感じていた。
室内では、卵を保管する冷蔵庫や孵化装置など、バックヤードに設置された設備を見学。西坂さんの説明を受けながら、ダチョウやエミュー、ニワトリなどの卵を実際に手に取り、大きさや重さ、色、殻の硬さの違いを確かめた。
濃い青緑色をしたエミューの卵を両手で抱えた子どもは、その大きさと重さに驚きながら笑顔を見せた。ダチョウの卵は殻が厚く、西坂さんが金づちを使って割る様子も披露。中身を鶏の卵と比べると、子どもから驚きの声が上がった。
鳥の羽を使ったクイズでは、クジャクやセイランなどの羽を次々と見比べ、どの鳥のものかを考えた。西坂さんが羽の形や模様、役割を説明すると、子どもたちは間近で観察。細かな模様が連なるセイランの雄の長い風切羽が登場すると、その大きさと美しさに目を輝かせた。
最後は、それぞれが気に入った卵を手に記念撮影。山口さんと西坂さんの案内を通して、見るだけでは分からない卵の重さや羽の手触り、飼育現場の工夫を知り、鳥や動物への関心を深める夏休みの体験の場となった。